さくら、さよなら。 Lyrics & Chords By 片霧烈火

せまく小さく たったひとつの
未熟なわたしたちを包んだ
世界にいま最後の別れを告げる――
眩しい空を いつも眺めて
過ごせたかけがえなさ
ようやく気づく 永遠なのは
わたしたちじゃなかった
「ねえ覚えてる?」君、微笑う
言葉に出来ないから
想いばかり溢れて目蓋の端こぼれ落ちてく
この旅立ちは終わりじゃないと
強がりを言うのも苦しいのに
心残る温もり、甘いよ
楽しいことも悲しいことも
気づかずに託していたんだろう
まだ言えずにいるよ 最後の"さよなら"
ケータイがある メールもしてる
いつでも会えるはずで
なのにこんなに 切なく痛い
トゲが抜けずにいるの
大人になったその先も
道はずっと続くよ
だけど二度と繰り返せないことも判ってしまった
じわりじわりと沁みてゆくこの
緩やかな喪失、現実を
やがて受け入れて行くのだろう
でも今すぐに歩き出してと
前を向くことを急かさないで
夢の終わりをまだ 感じていたいよ…
戻れなくても辿れなくても
瞬間を紡いだあの日々は
きっと永遠のままきらめく
せまく小さくたったひとつの
未熟なわたしたちを包んだ
世界に少しの間だけ"さよなら"――